学資保険の複雑な受け取り時期の注意点と保険別に比較してみました

こどもの将来と学資保険

「学資保険ってお得なんだな~。よし、さっそく学資保険で教育費を貯めよう!」
と思っているそこのあなたへ。

将来のための貯蓄ですから、なるべく賢く貯めたいですよね。学資保険が定期預金なんかよりもお得なことに間違いはありません。ただし1つ、注意してほしいことがあります。それが『受け取り時期』です。

これを間違えてしまうと、せっかくお金を貯められても、必要なときに使えない…ということになりかねません。

保険商品ごとに受取時期もまとめてみました。学資保険加入の前に、要チェック!

もくじ

学資保険の受け取り方を選ぶときの注意点

一般的に、貯蓄型の保険は満期にならないとお金を受け取れません。学資保険も、貯蓄型保険の仲間です。

もし、「積立中にお金が必要になった!」という場合、積み立てた保険料をすこし使うということはできないのです。

学資保険とは

ただ、学資保険がほかと違って特殊なのが、払込途中でも受け取れるシステムがあること。

学資保険は『大学入学のための積み立て』のために使われるのが一般的ですが、小~中~高校でも、お金がかかりますよね。そんなときも、少額、『前借り』ができるようになっているものがあります。

学資保険とは

自由には引き出せないけど、予めいつ、いくらもらうかを決めて、ライフプランの設計ができるということなんですね。

とくに学資保険は、返戻率などが景気などに左右されません。なので、プラン通りにお金をもらうことができます。これを賢く使えば、便利ではないでしょうか。

学資保険は、必要なお金を前もって「予約」できるのと同じ!

お金を受け取れる2つの時期

学資保険はすこし特殊で、以下のような2つのタイプに分かれます。

  • 大学入学用
  • 祝い金あり
大学入学用
受け取り回数が少ないタイプ。18歳に一回だけ、18歳と22歳の二回など、加入から受け取りまで時間がかかるものが多い。
その代わり返戻率が高め。貯蓄性の高さで、こちらが人気
祝い金あり
こどもの頃にも、少額を何度か受け取ることができる。早いものでは5歳から受け取り、合計7回も受け取りが。ただしその分返戻率が下がってしまう

教育費の貯金で大事なのは、貯蓄性です。そのため、人気があるのは”祝い金なし”のタイプになります。

大学入学用に貯めていた場合、入学前に受け取れないと意味がありません。加入前にはしっかりプランをつくりましょう。詳しくは後述しています。

満期・受け取り時期はいつ?学資保険別にまとめてみました

基本的に満期時期は18歳と決まっていますが、商品やプランを選ぶことで、自由に組むことができます。そのため、ちょっと複雑に…。

そこで、こちらでは、人気のある学資保険を取り上げ、学資保険別に受け取り時期をまとめてみました(※2016年3月1日の時点での返戻率で計算しています。)。「どんな学資保険がいいのかな…」と思っているあなたにきっと参考になるでしょう。

条件

  • 加入者:夫30歳
  • 被保険者:こども0歳 をベースに試算
  • 受け取り総額300万円の設定
  • 払込期間17歳まで(17年)をベース(商品によって異なります)
  • 月払い
  • 2016年2月現在の返戻率で計算

学資保険別・【貯蓄性高め】大学入学用プラン 受け取り時期(一例)

保険会社名学資保険の商品名高校生大学生満期返戻率
ソニー生命学資保険スクエア・III型※22歳満期 18歳19~21歳22歳110.3%
日本生命ニッセイ学資保険・こども祝い金なし型1718~2021109.3%
フコク生命みらいのつばさ・ジャンプ型※200万円設定 1822110.1%
アフラック夢みるこどもの学資保険13(中学生)18~2021大学4年104.9%
明治安田生命つみたて学資※15歳まで払込 1819~2021114.3%
かんぽ生命はじめのかんぽ17103.1%

学資保険別・【安心】お祝い金プラン 受け取り時期(一例)

保険会社名学資保険の商品名児童小学生中学生高校生大学生満期返戻率
ソニー生命学資保険スクエア・I型11歳14歳17歳102.6%
日本生命ニッセイ学資保険・こども祝い金なし型5111417~1819~2021104.8%
フコク生命みらいのつばさ・ジャンプ型※200万円設定3612~15182022108.4%
アフラック夢みるこどもの学資保険1318~2021大学4年104.9%
明治安田生命つみたて学資※15歳まで払込 1819~2021114.3%
かんぽ生命はじめのかんぽ入学時入学時入学時、17歳101.7%

※アフラック『夢みる子供の学資保険』、明治安田生命『つみたて学資』に関してはお祝い金システムがないため、大学入学用プランと同じ情報を記載しています。

ざっとみて分かることは、まず、各社複数のプランがあるということですね。

そして、【貯蓄性高め】大学入学用プランの方が全体的に返戻率が高いこと、お祝い金プランは、受け取り回数が多いということ。

また、【貯蓄性高め】大学入学用プランでも、数回受け取れるものになっていることも見逃せません。これは、保険会社が「子持ち家庭がいつお金が必要になるか」を考えて設計しているため。

特別なことがない限り、”お祝い金なし”の学資保険に加入するといいでしょう。

加入候補は、大学入学用プラン!

注意!必要なときに受け取れない可能性もある…

学資保険
さきほどの表では「17歳のとき」「22歳のとき」と記載しました。ただし、誕生日を迎えたら無条件ですぐ受け取れるわけではありません…。

まず、受け取りの申請をすること。勝手に振り込まれるわけではありませんので注意してください。※保険会社から満期時期やお祝い金時期に案内が届くようになっています。加入前に担当さんに聞いてみてください。

そして、場合によっては、大学入学用の準備に間に合わない可能性があること。

早いケースでは、高校3年の秋に大学の受験費用・入学金が必要になることがあります。ところが、18歳満期にすることで、受け取れるのが入学してから……なんてことになってしまうこともあるんです。

※詳しくは【学資保険の仕組み】子どもの誕生日で満期時期を選ぶ~学資保険加入するタイミングのポイントを読んでみてください。

せっかくお金を貯めてきたのに、必要なときにお金に困ってしまう…
これでは本末転倒で、ちょっと情けないことになってしまいますね…。

加入前に、よくプロと話し合って、プランを設計しておくと間違いはありませんよ。保険のプロ、ファイナンシャル・プランナーは、保険ショップなどにいます。

保険選びに便利な、保険ショップ、保険相談のメリットをまとめてみましたので、学資保険を考えているならまずはこちらをお読みください。

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